2012年10月23日火曜日

第4回 山形県小国での保養プログラム ~感想:二人きりではなく、遊び相手に事欠かない夢のような世界でした。~

手作りピザのランチも終了し、今回のプログラムもいよいよ終わりが近づいてきました。
最後まで「栗拾いしたーい」と子どもたち。
子どもたちが外で遊んでいる間に、お母さんたちは帰りの準備です。


保養プログラムの最後には、それぞれへのあいさつも兼ねて感想を言っていただくようにしています。今回は、以下のような感想を頂きましたのでご紹介します。


~~~~~~~~ここから~~~~~~~~~~
<Aさん>
普段は本当に二人きりの生活なので、遊んでくれるお兄ちゃんたちが朝から夜まで周りにいてくれて、この子にとっては遊んでくれる相手に事欠かない夢のような世界でした。
伊達市にある実家は線量が高く、雨どいの下は160くらいあります。30㎝離れると数値はガクンと下がるのですが、どのくらい土壌が汚染されているのかと考えたら想像もできません。
福島市内に住んでいた時は実家が近かったので頻繁に行ったり来たりしていたのですが、(山形に避難してきたため)今はそれができず二人きりの生活です。
こうやってたくさんの家族みたいな感じで本当に温かく迎えて頂いてこの上なく有り難かったです。ありがとうございました。

<Bさん>
アットホームで、すごくほんわかとした感じで、子どもたちもとても楽しかったみたいです。
家にいるとそんなに食べないのですが、すごくいっぱい食べてくれました。
ピザを最初から自分で作ったのも初めての体験で、すごい楽しかったです。
なんだか本当に初めてづくしで、川に行ってもすごい張り切って石投げしたり、石集めしたりして。
朝もプールに連れて行ってもらって、大ハッスルで遊んで。
スタッフの方に優しくして頂いて食事もおいしかったし、子供たちもまた来たいと言っています。ぜひまたもう一度参加させて頂きたいと思っています。
ありがとうございました。お世話になりました。

<Cさん>
本当にあと1泊したいです(笑)。本当に足りないです。楽しいことばっかりで、本当にアッという間に過ぎちゃって。
外で遊べたのが本当に良かったです。
ご飯も美味しかったし、短い時間でしたけどすごく仲良くなれて、良い時間でした。
ぜひまた今度遊びに来させてください。
本当にみなさんお世話になりました。ありがとうございました。


~~~~~~~~~ここまで~~~~~~~~~~


今回も参加して頂いた方々、またこの活動を支えて下さっている多くの方に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

今年は今回をもって一時保養プログラムはお休みします。
来年、温かくなったら再開しようと考えています。
山形市内での料理教室などは実施していく予定ですので、引き続きどうぞよろしくお願いします。

2012年10月21日日曜日

第4回 山形県小国での保養プログラム ~ピザづくりと誕生日ケーキ~

1日目、川で水遊びができなかったこともあり、温水プールに行きました。
温水プールで大はしゃぎです♪
小国のプールは大きなスライダーもあり、大人も楽しめます。
子どもはやっぱり水遊びが好きなんですね。
見ているこっちまで楽しくなってしまいました。

泳いだ後は、男の子たちは温水シャワーに集合です。
温かいシャワーの下から動かず(笑)
「早く出なさい!」とお母さんたちが呼びに来るまで、温かいシャワーの下からしばらく動きません。
水着も脱ぎ捨て、まるで家のお風呂のようでした(笑)。

プールから戻り、お母さんたちお待ちかねのピザづくりです。
お母さんと一緒にピザづくり
ピザ生地はあらかじめこちらで作っておいて、みなさんには生地を伸ばすところからすべてやってもらいます。
具材の乗せ方もそれぞれの個性がでて、これが見ていて結構おもしろいのです。
大胆さがピザづくりで分かります(笑)
できた人から天火という昔ながらのオーブンで順次焼いていきます。
1枚の大きさは結構あるのですが、焼きたてはやっぱりペロリ。
子どもたちもお母さんたちも、たくさん食べてくれました。

さらにこの日、参加者のお子さんがお誕生日だったので、その子のお母さんと一緒に手作りロールケーキを準備。
手作りのマロンロールケーキ
生クリームに前日に拾った栗を細かく刻んで混ぜ、マロンケーキに仕上げました。
生クリームやケーキの生地に負けないくらい栗が甘い!
みんなでバースデーソングを歌い、誕生日をお祝いすることができました。

誕生日会も兼ねたランチになりました

第4回 山形県小国での保養プログラム ~一番外で遊びたい時期に遊べない現実。~

保養プログラム2日目。
大きな栗の木の下で、栗拾い。
朝食を済ませるとすぐに、子どもたちは「栗拾いに行きたい!」と栗の木の下へ。
昨日の栗拾いがよっぽど楽しかったのでしょうね。
まるで、童謡‟大きな栗の木の下で♪”の歌のような光景です。


今回の保養に参加してくれた子どもたちは、全員で仲良く遊んでくれます。
スタッフとしても、その光景を微笑ましく見ていました。

刈り取りが終わった後の水田にも入って、思いっきり走りました。
「一番外で遊びたい時期なのに、福島では心配で外で遊ばせられないんです…」とお母さん。

外の空気を吸う、思いっきり走る、何も心配せずに生き物に触れる…。

当たり前にできていた外で遊ぶという行為が、心配事になってしまう福島の現実。
外で遊ぶ子どもたちが楽しそうであればあるほど、福島県外に住むわたしたちも他人事ではなく考えていきたいと改めて思いました。



第4回 山形県小国での保養プログラム ~お兄ちゃん大活躍です~

保養プログラム1日目も日が暮れました。
夕飯までには少し時間があったので、紙とマジックを用意しました。

すると、今回の参加者で一番のお兄ちゃんが自主的に勉強を始めました。
それを見た年下の子たちも、自分でできる計算や漢字の練習などを始め、「丸付けして!」とスタッフに持ってきてくれしました。
正直、勉強を始めるとは驚きました。
すごいですね~。

すっかり一番上のお兄ちゃんに小さいこたちの面倒を見てもらってしまいました。ありがとう。

本日の夕食は、カレーとチキンカツ。
おだまきの家では、タイカレーも好評なんです。
タイカレーは少し辛いので大人向けに、子どもたちには甘口のカレーを用意しました。
付け合わせは、マカロニサラダとおみづけ。

みんなで手を合わせて、「いただきまーす!」。

外でたくさん遊んだせいもあってか、何杯もおかわりしてくれました。

いただきまーす!

食後はお絵描きタイムに。

お母さんの顔を描く子や自分の好きなものを描く子、中にはスタッフの顔を書いてプレゼントしてくれる子もいました。
似顔絵って嬉しいですよね♪


また、絵を描きながら食後のデザートとして昼間に拾った栗を茹でて食べました。
大きくて、甘い栗で、ついついたくさん食べてしまいました(笑)

たくさん遊んで、たくさん食べて、楽しんでくれたようです。
明日はどんな日になるでしょうか。

ひとまず、おやすみなさい☆

2012年10月20日土曜日

第4回 山形県小国での保養プログラム ~川遊び、昆虫採集、栗拾い~

カジカ滝での川遊び
おだまきの家から車で20分。
カジカ滝に来ました。魚のカジカが滝を登るので、その名もズバリ!ストレートでいいですね(笑)。

水か澄んでいて、風で葉が擦れる音、鳥のさえずり、子供たちが遊ぶ声しか聞こえません。とても綺麗な場所なんです。




思い思いに遊ぶ子どもたち
さすがにちょっと寒いので水の中に入って遊ぶことはできませんが、それでも子供たちは大きな石を川に投げ入れたり、きれいな石を探したり。
「魚いないかな~?」なんて、水の中をのぞく子も。
それぞれで遊ぶ方法を考えて、楽しんでいる様子でした。

子どもたちの発想はすごいです。
初めて川で遊んだ子もいましたが、どんどん遊びを生み出していました。



トンボが帽子に!
一通り遊んでおだまきの家に戻ると、すぐに昆虫採集が始まりました。
秋の山はやっぱりトンボですね。
手でつかめそうなほどのトンボが子どもたちの目の前を飛び回っていました。

必至で追いかけていたのに、よ~く見ると帽子に。
ワイワイ言いながら、2匹のトンボを捕まえて観察した後、ちゃんと放してあげていました。

さらに、お隣のわたなべさんのお宅で栗拾いをさせてもらうことに。
子供たちは必死になって、足で踏んだり、木の枝で刺したりと、トゲにも負けずたくさん集めました。
初日は天候にも恵まれ、外でたくさん遊ぶことができました。



第4回 山形県小国での保養プログラム ~ランチは外で頂きます♪~

外でのランチは最高ですね。
第4回目の小国での保養は、1泊2日の日程で参加者のみなさんとランチを囲むことからスタートすることにしました。
今回は3家族8名にお越しいただき、温水プールや川遊びのほか、いつも好評を頂いているピザづくりなどを予定しています。

まずはランチ。メインは山形名物芋煮です。山形では、秋と言えば外で芋煮をするのが習慣なんです。醤油ベースの汁に里芋と牛肉、こんにゃく、舞茸、長ネギが入っています。


芋煮&新米おにぎり
主食は、おだまきの家のお隣り・わたなべさんから頂いた栗のごはんと、ミョウガの酢漬け&紫の混ぜご飯のおにぎり。ご飯はご近所のお米農家、川崎さんの新米です。
おかずには、以前活動していた石巻の方に頂いた石巻白謙蒲鉾店のかまぼこをお出ししました。
食材などを提供していただいた皆さん、ありがとうございます。

そして、後ろに広がる景色もご馳走の1つ。
稲刈りの後の田んぼと山に囲まれながらのランチは格別なんです。

さて、ランチの後はカジカ滝で川遊びです♪

第4回 山形県小国での保養が始まります。

今日から1泊2日で山形県小国町での保養プログラムがスタートします!
今回は3組のご家族にご参加いただきます。

ゆっくりと、楽しんでもらえますように♪

2012年10月11日木曜日

料理サロン

今日、第5回料理サロンが江南公民館で行われました。参加者6名
今日のメニュー:クリームグラタン・ぐる煮 (高知の筑前煮?)・ブロッコリーの白あえ
          ケチャップご飯

いつものようにガヤガヤ・ワイワイ楽しく作りました。
子供達もプレイルームでたくさん遊んでたくさん食べてくれました。







前回、4回目のメニューはコロッケでしたv(^^)v

2012年10月10日水曜日

第4回 山形県小国での保養のご案内

飯豊、朝日両連邦に抱かれた里山で、日頃の疲れをいやし、ちょっとゆっくりしてみませんか?
散歩、いっしょに手作りピザ焼き等をしながら、ゆっくりと楽しみましょう♪
※この季節、カメムシが発生します。刺しませんが、おこると臭いを出します。

日程:2012年10月20日(土)~21日(日)

場所:おだまきの家(山形県置賜郡小国町大字新股字堤の下195)

※福島市から車で約2時間、山形から車で約1時間半

対象:福島県在住の方、福島から避難されている方

定員:20名程度(部屋数は6室です)

参加費:大人1泊1,000円、子供500円(保険料含む)

内容
 10月20日12:00 現地集合 昼食をご用意しています。
 10月21日 昼食後解散

申込方法
 10月13日(土)までに下記の連絡先に、参加者氏名(フリガナをつける)、生年月日、住所、電話番号を添えてお申込み下さい。
 キャンセル待ちをご希望の方は、お申し込み時にご記入ください。
 申込み締め切り後、抽選にて参加者を決定します。参加決定の方には10月14日にアクセスマップ、日程表等を郵送いたします。

【申込先】 山形つながるプロジェクト 保養担当 徳永美嘉
 TEL:080-6033-0596
 FAX:023-688-8137
 E-mail:mikatoku2289@yahoo.co.jp


※この企画は、山形つながるプロジェクトと山形県民有志、地元小国町の有志で運営しています。
 山形つながるプロジェクトは、去年1年、NPO法人いしのまき環境ネット、“つながる炊き出し隊”として宮城県石巻で活動してきた団体です。


2012年9月28日金曜日

河北新報さんに活動内容が紹介されました!

9月22日付の河北新報さんに、山形つながるプロジェクトの活動を掲載して頂きました。
関係者の皆様、参加して頂いた皆様、ありがとうございます!

河北新報 9月22日付 24面

福島っ子の保養に人気 線量気にせず外遊び 山形・小国


写真は8月の保養の様子です。この時は6家族、9月は9家族にご参加いただきました。
この活動は、保養プログラムの開催地である山形・小国地区のみなさんをはじめ、多くの方の支援により成り立っています。
 

福島の方々に少しでも寄り添い、生の声を聞き、この現状をできるだけ多くの人に伝え、考えてもらえるような活動にしていきたいと思っています。
 今後も福島に接している山形県だからこそできる支援を行っていきたいと思います。

 
引き続き、応援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

2012年9月23日日曜日

第3回 山形県小国での保養 最終日

9月23日日曜日。
昨日のお天気から一変、また小雨が降っています。

大好評!秋田の土田牧場さんのジャージー牛乳

朝は恒例のバイキング。
お子さんのリクエストに応え、朝からから揚げが登場!
「ちょっと朝からは重いのでは?」という心配をよそに、一番人気でした。から揚げはおかずの王様ですね(笑)。

今回の牛乳は秋田にある土田牧場さんから送っていただいたもの。
しかもジャージー牛乳です!
濃厚で甘くて、子どもたちもたくさん飲んでくれました。
ご協力ありがとうございます。

朝食後、お帰りの準備です。お土産の黒豆を詰めるみかさんの周りには、興味津々の子どもたち。
Aくん:お手伝いさせて~
みかさん:はい、じゃあ、これ袋に入れてね。
Bちゃん:わたしもやりた~い

小さくても、ちゃんとお手伝いしてくれました。
かわいいですね!

皆さんの帰り支度が終わると、全体で今回の趣旨をもう一度ご説明し、皆さんから感想をお聞きしました。

<いただいた感想>
・ツリーイングというなかなか経験できないことを親子で体験できて良かったです。
・お母さん同士で交流できたのが本当に良かったです。
・子ども以上に本当にリフレッシュできて、福島に帰っても頑張れます。
・途中からの参加でしたが、みなさんに温かく迎えて頂いて嬉しかったです。毎月やってほしい。
・ご飯がおいしくて、いつも以上に子供がたくさんご飯を食べました。

今回も嬉しい感想をたくさん頂きました。
こちらこそ、2泊3日という短い間でしたがお世話になりました。
今回の経験を次にも活かしていきたいと思います。

ご参加いただいた皆さん、開催にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました!

おだまきの家の前で皆さんと

第3回 山形県小国での保養 2日目 大人の時間で聞いたお話 ~震災当日編~

黒豆を食べながら、弾むお話。
お母さんたちの話は、初めてお聞きするものも多いんです。
特に、それぞれの震災当日の話は驚きの連続です。
ここでは、2つのお話をご紹介したいと思います。

一人目は、未就学児の2人のお子さんを持つAさん。
Aさんはマンションの14階に住んでいます。
震災当日は、体調を崩して幼稚園?保育園?(すいません、曖昧で)をお休みしていた長男もたまたま一緒に家にいたそうです。
そこへ、突然の緊急地震速報の予報の音。
聞きなれない音に戸惑っていると、大きな地震が。
14階にある部屋は大きく揺れ、ふとベランダを見ると、大きく振れているためいつもは見えない景色が見えたそうです。
揺れが収まると、ぐちゃぐちゃになった部屋から逃げ出し、2人の子どもを抱えて14階の階段を下りました。「本当に大変だったんです」。
マンションの中には、ドアが開かなかった階もあったといいます。「ドアが開いてわたしたちは幸運でした」。
14階の階段を2人の子を抱えては上ることができないため、旦那さんとも連絡が取り、家族で避難所に行くことにしたそうです。

地震発生後、大雪が降り始めます。
多くの人が避難所に身を寄せている中、避難所のドアを外からたたく大きな音が。
見ると、男の人がわんわん泣きながらドアをたたいています。

男性:開けてくれ!頼む!もうガソリンもないんだ。お願いだ。開けてくれ!
担当者:すいません、浜の人は中に入れることができません。ここには被ばく量を測る機械も除染するための準備もしていません。○○の避難所にはありますから、浜の方はそちらに行ってもらっています。
男性:もうガソリンがないんだ。そこまでは行けない!開けてくれ、頼む!

担当者:すいません・・・

このやり取りが辛すぎて、Aさんはその後どうなったかは見ていないそうです。
Aさん:大の大人の男の人があんなに泣いている姿を初めて見ました。でもどうすることもできなくて本当に辛かった。どうして避難所に指定されているような場所に準備がなかったのか・・・。それが本当に疑問です。


二人目は、“山津波”の被害に遭ったBさん。
Bさん:山津波って知ってます?
その場にいたBさん以外の4人中3人は知りませんでした。

BさんはAさん同様、一番下のお子さんとBさん自身が体調を崩し、家におじいちゃんと3人でいました。
地震の大きな揺れを感じて、揺れが収まったあと、窓から外を見ると上流から立ったままの木々と家が流れてくるのが見えたそうです。
Bさんの家はダムから10㎞程下流にあるそうですが、山が崩れ、ダムが決壊し、下流のまちに押し寄せてきたのです。それが山津波です。

Bさん:水が来たから、とっさに窓を閉めました。パニックになってたんですね。でも、外へ逃げなきゃって思い直して玄関のドアを押したのですが、ドアが開かないんです。既に外には水が来ていたんですね。それで、部屋の窓を開けて外へ出ました。
その時にさらに水が来て、流されたんです。

Bさんはなんとか陸に流れ着き助かったそうですが、ご近所の方は何人か山津波のために亡くなったそうです。
買ったばかりの新車もダメにしたとか。
Bさん:津波は地震発生から早くても20分くらいと聞いたけど、山津波は10分できたんですよ。


このお二人の話は本当に聞いたことのない話でした。
まだまだ知らないことがあるのだと、改めて実感しました。
貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。


第3回 山形県小国での保養 2日目 大人の時間で聞いたお話 ~保養情報編~

9月22日、2日目の夜。
当プロジェクトの“みかさん”が煮た黒豆をつまみに、お母さんたちとの第2夜です。
ちなみに、黒豆は北海道・十勝にある外山農場から送られて来たもの。
本当に皆さんのご協力で成り立っている保養プログラムなのです。
ありがたいですね。

この夜は、他の保養プログラムの状況や、震災当日のお話をお聞きしました。
全国各地で保養プログラムが実施されているそうで、皆さん本当に熱心に情報収集されていることが分かりました。
北海道から沖縄まで、期間や対象者(未就学児限定、小学生以上など)、参加費の有無など、開催内容は様々なようです。
しかし、どのプログラムも人気のようで、抽選が多いとのこと。
それだけ一時的でも放射線のリスクから離れたいというニーズが多いということなのでしょうか。

前回の保養、岐阜での保養でもそうでしたが、当プロジェクトには保養初参加の方がいらっしゃいました。
どれだけの人にきちんと情報が届いているのか、必要としている人に届けられているのか。とても気になるところです。

保養情報など、全国、山形などで活動している参考になりそうなWEBサイトをご紹介しておきますね。
<全国>
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 子ども福島
ふくしまのこどもを、まもりたい。
mama to mama ~ママとママをつなぐサイト~
東日本大震災支援全国ネットワーク 保養プログラム情報
被災者受け入れ自治体リスト
母子疎開ネットワーク「hanako」

<福島県>
福島県生活協同組合連合会 福島の子ども保養プロジェクト
渡利の子どもたちを守る会 避難・保養情報

<山形県>
山形避難者母の会
NPOりとる福島
避難者支援センター おいで
毎週末米沢




2012年9月22日土曜日

第3回 山形県小国での保養 2日目

9月22日土曜日。

朝食は恒例のバイキングです!

朝食には欠かせません!玉子焼き

サラダ2種類、玉子焼き、スープにパン。
ヨーグルトには手作りのイチジクジャムを添えると、とってもおいしいんですよ。


昨日から続いた雨は上がり、今日は外で遊ぶのにバッチリの天気になりました!
せっかく山形まで来てもらったのですから、外で思いっきり遊んでほしいです。
お天気が良くなってホッとしました。

本日の予定は、健康の森“よこね”で散歩、ツリーイングと芋煮会です。

ブナの木々がたくさんの葉を付けていて、木漏れ日がとても綺麗です。ここから、さらに2家族のみなさんに合流してもらいました。

この森には、滝や風穴、人口湖など小さい子から大人まで楽しめるポイントが盛りだくさん。
滝に行くには急こう配の坂を下りる必要があったため、小さい子たちは断念し、人口湖へ散歩に行きました。







 滝に行った子たちは、水の中に入ったり、イモリを捕まえたりと大はしゃぎ。

「いつもはね、放射能が気になるから、花も触っちゃダメ、虫も触っちゃダメって言わなくちゃいけないの。そのせいで生きものや自然が嫌いにならないかって、心配なの。何触っても叱らなくていいのは、本当にいいね」と、お母さん。考えさせられます。

何杯もおかわりしてもらいました
お待ちかねのお昼ごはん。山形ならではの芋煮会です!
もちろんご存じかとは思いますが、芋煮のイモはサトイモ。肉は牛肉。スープはしょう油ベースなんですよ~。
山形のスーパーでは、芋煮会用の大なべや大きなお玉など、必要なものは全てレンタルしてくれます。さらに、指定した場所に食材、機材を届けてくれるサービスも。
山形県民は、サービス精神旺盛なのかしら?(笑)

芋煮会と一緒に食べたおにぎりは、小国でお米を作っている川崎さんからの差し入れです。
新米だから、つやつやピカピカで味も抜群!川崎さん、ありがとうございます。


昼食後は待ちに待ったツリーイング。
NPO法人ここ掘れ和ん話ん探検隊の皆さんにご協力いただき、ツリーイングを体験できることになりました。ありがとうございます。

ツリーイングとは、簡単にいうとブナの木の枝にロープをひかっけて、そのロープを上がっていくというもの。木登りとはちょっと違うんですね。

時間の関係で、最初は子ども限定だったのですが、ここ掘れ和ん話んの皆さんのご厚意で、大人も参加可能に。
お母さんもお父さんもチャレンジしてもらいました!
子どもたちよりも案外真剣だったかもしれません(笑)。

ほら、こんなに小さい!

頑張って上まで登ると、いつもとは違う景色を見ることができます。
大木の葉を間近に見て、下には小さくなった人や車。鳥にでもなった気分が味わえます♪

キャー、キャーいいながらも、みなさん、楽しみながら頑張りましたね~。

翌日?、翌々日?の筋肉痛が恐ろしいです(笑)。
 とはいえ、貴重な経験ができたのではないかと思います。



おだまきの家に戻ると、野菜が届いていました!
きゅうり、ゴーヤ、長なす、オクラ、さやいんげん、シシトウなどなど。

これらの野菜は、伊賀有機農業推進協議会から送っていただいたものです。
新鮮で安全な野菜を福島の方に食べてもらいたいというご厚意によるものです。
これらのお野菜は、お土産として持ち帰っていただきました。
心配なく食べられるものが一番喜ばれるんです。
協議会のみなさん、ありがとうございます。

この日の夜は最後の晩ということで、花火で締めくくりです。
花火の煙が家の中まで入ってくるほどの盛り上がり様で、花火は間違いないですね~
今日はたくさん動いたので、子どもたちは花火が終わるとすぐに就寝。
ぐっすりと、おやすみなさい☆
最後の夜はやっぱり花火ですね

第3回 山形県小国での保養 1日目 お母さんたちから聞いたこと。

9月24日、この日のすべてのプログラムが終了したあと、お母さんたちに震災当日のお話、現状などついてお聞きしました。

<学校について>
・クラスの児童のうち半分が避難のために県外へ転校していったケースがある
・学校給食を食べる子と、お弁当を持参する子がいる
・牛乳も心配だから飲ませないようにしている。ただ、飲んでも飲まなくても代金は取られる。
・以前は外での体育の時間は制限されていたけれど、今は無制限。除染した土が校庭に埋まっているだけの状態なのに本当に大丈夫なのか不安。
・登下校の時にマスクをさせているけど、家に着く頃にはマスクが顎の下にかかっているだけになっている。マスクをする子自体も少なくなっているので、自分の子だけさせずらい。
・山形に避難しているが、福島よりも幼稚園の授業料が高いため一年遅らせて入学させるつもり。

<福島ナンバーの車について>
・県外を走る時、やたらと見られている気がしたり、車間距離を必要以上に開けられている気する

・ガソリンスタンドで給油を断られたことがある。
・県外で駐車中に車に傷を付けられた知り合いがいる。
・某テーマパークには福島ナンバー専用の駐車場がある。


<日常について>
・スーパーで葉物に手が出ない。根菜類は北海道産が多いので、夕飯のメニューが根菜を使ったものに偏ってしまう。
・水についてもどこまで気にしたらよいか分からない。ただ、福島市の水源である摺上(すりかみ)川ダム周辺は線量が低いから心配はないらしい。
・福島でさえ、意識が風化しているように感じる。
できることなら移住したい。でも、仕事のことや生活を考えるとそこまで踏み切れない。



上記のような会話ができる相手と、そうではない相手がいるそうです。放射能のことをまったく気にしない人もいるため、放射能に対する不安度の違いによって関係がギクシャクしてしまうこともあるとのこと。

ただ、「生活していく中で、悪い情報と良い情報があるなら、悪い情報に対応していきたい」とおっしゃっていました。
いろんな判断がある中で、結局は自分で判断することになるのだけれど、その判断に対する周囲からの目にもストレスを感じるそうです。

私たちの日常と福島で不安を抱えている方々の日常とでは、大きな差があります。でもこの現状は、福島だけの問題ではないはずです。日本全体の問題として、当事者として、考えていきたいと改めて思いました。

2012年9月21日金曜日

第3回 山形県小国での保養 1日目

9月21日金曜日13時。
第3回山形県小国での保養プログラムが始まりました。

ようこそ!おだまきの家へ

「こんにちは~!」
「おだまきの家へようこそ、いらっしゃいませ!」
ぞくぞくと参加家族がいらっしゃいます。

今回の子どもたちは最初から全然物怖じせず、すぐにスタッフとも仲良しに。
まずは、4家族からスタートです。

午後は、生憎のお天気のため滝へ行くのを断念し、小国の中心部にある温水プールに行くことにしました。


小国町温水プール
小国の温水プールは、外観は学校のようですが、中はとっても立派!
ウォータースライダーが設置されていて、大人1回500円、子ども(小学生以下300円)という破格の安さです。
ちなみに、水泳帽は必須です!帽子が無くて、スタッフがお店まで買いに走るというハプニングも(笑)。





みなさんも小国に行かれた際はぜひ。

プールの後は近くを流れる川を散歩しました。
大きな橋が架かっていて、そこから眺める景色も最高です。川から吹く風に、皆さん癒されているようでした。

そして、おだまきの家へ戻ると、さらに3家族が到着。
自己紹介、小休憩のあと、晩御飯の準備が始まります。
ピザづくりは、几帳面さなど、結構性格が出ます(笑)

今晩はピザ!案外、このピザを楽しみされる大人の方が多いんですよね。
ピザ生地はこちらで手作りのものを用意し、伸ばすところから皆さんにお手伝い頂きます。
好きに具材をトッピングして、チーズをかけて、天火というオーブンで焼き上げます。

想定よりも、ちょっと具材が足りなくて皆さんに気を使って頂きました。すいませ~ん!
ただ、いざ焼きあがってみると意外に食べきれない状況に(笑)。
最終的には、「ピザでお腹がいっぱいになるのかと思ってましたけど、美味しくてお腹いっぱいになりました♪」と、今回も好評でした。

ちょっと得意気ですね~

明日は山の中でツリーイングの予定です。天気になりますように~


第3回 山形県小国での保養が始まります。

2012年9月21日(金)。
山形県小国町は黄金色の季節を迎えています。

“おだまきの家” 看板を設置中。

今日から、「第3回 山形県小国での保養」プログラムが始まります。

ゆっくりと羽を伸ばしてもらえるように、少しでもリフレッシュしてもらえるように、新しいつながりができるように、スタッフ一同準備を進めてきました。

今回は9家族約30名の方にお越しいただきます。前回の約1.5倍の人数。
金曜日スタートということで、学校や仕事のため、土曜日から参加されるご家族もいらっしゃいます。


13時集合まであと少し。
お天気は小雨ですが、参加されるご家族にとって心休まる保養になりますように!
 
“おだまきの家”の周辺は、稲穂がしっかり実ってます♪

2012年9月4日火曜日

第3回 山形県小国での保養のご案内

飯豊、朝日両連邦に抱かれた里山で、日頃の疲れをいやし、ちょっとゆっくりしてみませんか?
稲穂をわたる風にふかれて収穫の秋を楽しみましょう。

日程:2012年9月21日(金)~23日(日)
 ※一泊だけの参加希望の方、ご相談ください。

場所:おだまきの家(山形県置賜郡小国町大字新股字堤の下195)

対象:福島県在住の方、福島から避難されている方





詳細はチラシをご覧ください。

【申込先】山形つながるプロジェクト 保養担当 徳永美嘉
 E-mail:mimkatoku2289@yahoo.co.jp

2012年8月12日日曜日

岐阜県・山のハム工房ゴーバルの保養に参加してきました。

8月7日~10日、岐阜県・山のハム工房ゴーバルの保養に参加してきました。
福島市から4家族12名の参加者と一緒に、バスで片道7時間の長旅でしたが、3泊4日の保養を大いに楽しんできました。
流しそうめん・沢登り・バーベキュー・川遊び・カヌー・水鉄砲作り・ピサづくり・温泉・ミニコンサートなどなど。プログラム満載の保養に、帰りたくなーい!また来たい!の声が聞こえてきました。
ちなみに今回の私の役割は、朝ごはん当番。外のテーブルで風に吹かれて食べる朝食は、最高でした。

<今回の保養でも聴かれた声>
野菜がおいしい!安心して食べれてうれしい。
外で思いっきり遊ぶ子どもたちの楽しそうな声がうれしい。
初めての保養参加。このような保養開催の情報をなかなか知ることができないのが残念。

2012年8月5日日曜日

山形県小国“おだまきの家”で保養を実施しました。3日目。

保養最終日の朝。3日目。

 最終日は、みなさんに3日間を振り返えり、感想を言ってもらいました。

頂いた感想の一部ですが、ご紹介します。

<子どもたちから>
・皆と遊んだのが楽しかったです。
・川遊びができて楽しかった。
・あんこが美味しかった。




<大人の皆さんから>
・わたしの夏休みという感じで、洗濯もせず、掃除もせず、ご飯も作らず、本当にゆっくりできて子ども以上に癒されました。

・毎回毎回こいうところに来て疲れるのですが、今回は疲れずゆっくりできました。

・わたしの母親の実家もこういう感じで、夕方になるとツクツクボウシが鳴いていたことを思い出しました。食べ物も気にしないで食べられるし、飲み物も水道の蛇口から普通に水を飲めるということが本当に普通のことなんだけど、私たちにとってはすごく有難いことだと思いました。

・郡山から来たんですけど、郡山ではできないことがたくさん出来ました。川遊びとか、プールもそうだし、外で遊んだりすることが。子どもたちの楽しい顔がわたしは一番うれしかったです。ご飯も美味しかったし、いっつも私の簡単な食事でこの子は生きているので、今回でだいぶ栄養補給できたかなと思います。あんこのレシピも教えてもらったし。本当に今回みなさんいい方で、人に恵まれたなと思います。

・いろんな保養に行きましたし、今後も参加予定がありますが、今回はスタッフのみなさんも含めていろんな事をお話ができました。わたしたちのこの状況を分かってくれて、本当に親身になって聞いてくれたり、教えてくれたりしたことが本当に心に響いて有難かったと思います。また、子どもたちが普通の生活ができたのが良かったなって。前はこうだったのかなって思い出しました。ここ2年くらいできていなかったことができたことが、お外で思いっきり遊べたりとか、本当に良かったなって思います。

すべてのプログラムが終了しました。
お土産として、小国の方々、山形市内の方々から頂いたきゅうりやピーマン、デラウエアなどを少しずつですが、持って帰っていただきました。みなさん無農薬、有機栽培で作ってくれているので、安心して食べてもらえます。

今回、ご参加いただいた6家族のみなさん、ありがとうございました。
今後もこの保養を続けていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!


2012年8月4日土曜日

山形県小国“おだまきの家”で保養を実施しました。2日目。

小国での保養、2日目。朝食はバイキング方式です。

お野菜中心の朝食です
「おはようございます。福島だったらエアコンつけていないと眠れないけど、ここは夜が涼しくてぐっすり眠れました!」。小国は比較的、山の中なので、日中は暑くても日が落ちると涼しくなります。天然クーラーですね。

滝つぼでのんびり
2日目は、滝つぼと川遊びの2本立てです。
午前中は“カジカ滝”へ。カジカという魚が滝を上ることから、その名前が付いたそうです。

水がとても澄んでいて、マイナスイオンも出ているせいか、とっても癒されます。アブなどの虫を心配していましたが、ほとんど現れませんでした。実は、スタッフ2名のみアブに巻かれましたが(笑)。

水の中にはオタマジャクシや小さな魚がいて、子どもたちは何とか捕まえようと一生懸命!

ダムづくりで、すっかり仲良しに♪
ゆっくり手ですくう事を教えてあげると、優しく何匹も捕まえていました。捕まえた生きものは、後でちゃんと返してあげました。

男の子たちはダムづくりに夢中。 大きな木や石を頑張って運んでいました。
この作業(?)で、前日にも増してすっかり仲良くなっていました。共同作業は一体感を生み出すんですね!特に男の子はそういうものなのかも知れないと、微笑ましく眺めてしまいました。


ランチは“おだまきの家”で、手作りピザ。
トッピングは子どもたちの好きなように乗っけてもらいました。綺麗に1つ1つ並べる子、ダイナミックにたくさん乗せる子、遠慮してマルゲリータみたいになっている子など様々。個性が出ますね。

ヤマメも堪能
昼食後は、下流で川遊びです。

ここでは、地元の子たちと合流して一緒に遊びます。地元の方々が用意してくれたヤマメを天然イケスに放し、まずはヤマメのつかみ取り体験。そのあと、その場で火を起こして串焼きに。

「おいしい~♪ 何も気にせず魚を食べられるのって幸せだよね。でも、これが日常だったよね」。
「そうそう!食べ物をいちいち気にしないで食べられるっていうのが日常なんだよね」。
なんていう話も出ていました。


川岸にかき氷屋登場!
川岸には、かき氷屋も登場し、これには地元の子たちもビックリ!

 大人も子どもも一緒になって行列ができ、大盛況となりました。中には2杯、3杯と食べる人も。

 




大盛況!つながるかき氷屋(笑)

余談ですが、イチゴやメロン味などが人気かと思っていましたが、意外や意外、小国では抹茶味が大人気でした。
ちなみに、これまで一度も一番人気になったことはありませんでした・・・。
北海道十勝から送っていただいた小豆で作った粒あんが人気の秘密だったようです。
それにしても、渋いですね(笑)。





バーベキューの準備
夜は外でバーベキューと花火大会。
最後の夏の夜は、やはりバーベキューが定番ですよね!

ただ、田んぼの真ん中に立つ“おだまきの家”。
カエルの大合唱を聞きながら、すごい数の虫と格闘しながらの楽しい夕食となりました(笑)。




そして、〆は花火。
打ち上げ花火など大物の花火の後、静かに線香花火。

今回は楽しんで頂けたかしら?
少しはのんびりしてもらえたでしょうか?

最後の花火が消えるまで、じーっと線香花火を見つめ、今回の保養を振り返るのでした。